【事例紹介】社内表彰用オリジナルセミオーダーメダルが出来るまで

オリジナル ・セミオーダー メダル製作工程 トロフィー

毎年B-Rサーティワンアイスクリーム株式会社様から社内表彰にて授与する、セミオーダーのメダルを御注文いただいておりますが、今年は特に、こだわりのオリジナルメダル作製となりましたので、ご紹介したいと思います!

ベースになるセミオーダー商品について

ベースとなっている商品は、セミオーダーメダル V-VOM-10
透明アクリル部分にレーザー彫刻するセミオーダーメダルです。

セミオーダー・オリジナルメダル製作

こちらのメダルは他にもオリジナルデザイン加工ができる商品になっておりまして、下記のように変更も可能です。
1.本体アクリル部分をフルカラー印刷加工仕様に(グラデーション表現やちいさい写真を印刷することができます)
2.本体を金属プレートに変更してフルカラー印刷加工仕様に(金属プレート感を生かすことができます)
3.アクリル上部にあるマーク部分をオリジナルデータをデジエポ加工に(紙にフルカラー印刷後、艶やかな樹脂を盛る加工方法です)

セミオーダー・オリジナルメダル製作

昨年までの加工方法

例年メダルのアクリル部分をレーザー彫刻加工にてご注文いただいていました。
レーザー彫刻加工は透明のアクリル部分に、白くデザインが彫刻されて入りますので、黒いケースに入れて飾ると、シンプルではあるものの、品のある仕上がりとなります。

一昨年、メダル本体の上部にあるマーク部分(商品ページの写真:既成は女神のレリーフになっています)を、オリジナルデザインに変更したいとのご依頼を受けました。
マーク部分をデジエポ加工ではなく、金属そのものを加工するには、完全にオーダー扱いとなり、金属加工するための「型打加工」が必要となります(凸凹仕上げとなります)。
「型」を作って金属(この商品の場合は真鍮)を流し込み、ひとつずつ仕上げまでするため、少なくとも1~2ヶ月は要します。
よって一昨年は、納期に合わせるには時間が足りないため、マーク部分をデジエポ加工仕上げか悩まれた結果、例年同様のアクリル部分のみのレーザー彫刻加工・マーク部分は既成の女神レリーフのままとなりました。

そうして、お客様とやりとりをする間に「いい物を作りたい」というお気持ちがとても伝わり、こちらも何とかしたいという思いが溢れました。
しかしながら、弊社だけで完結する作業ではなく、いろいろな工程・工場の手順を踏んで製作していかねばならない事もあり、納期を短縮するのがどうにも難しく、そのお気持ちに添えることができなかった、申し訳ない気持ちと悔しい思いが残りました。

今年のデザイン決めからドラフト案まで

そしていよいよ今年です。
再度ご依頼をいただき、早めにご連絡もいただけましたので「型打加工」のマーク部分を、別注で制作する作業が進めることができたのです。

しかし、お客様のご要望が既成枠直径23mm内からはみだした、立体的なデザインをご希望だったのです。
既成サイズの金属「型打加工」より多くの段取りを要し、仕上げまでさらなる時間が発生してしまいます。そのため再び納期に合わせることが難しくなってしまいました。納期に間に合わせるため、はみ出した部分をなんとか既成枠内に、理想に近い形で納めていただくこととなりました。
お客様にも、デザイン面で妥協していただき、思い通りに制作する難しさを改めて痛感しました。
なんとか既成枠にデザインが決まり制作へと進みました。
既成枠に金属の凸凹加工だと、版下確定から約1ヶ月半でオリジナルマーク付のオーダーメダル完成となるので、納期にも間に合うようになりました。

セミオーダー・オリジナルメダル製作

いよいよ仕上げまで

工場にてパーツを組立ていく直前、なんと、お客様から「授与式が延期になったので、断念していたはみ出したデザインの立体的な別註マークを制作したい」とのご連絡をいただきました。
正直申しますと、個人的に今までの悔しさもあり、「やったー!ついに作れる!」と、思わず声をあげました。
良いものを作りたいというお客様のお手伝いが出来るのは、こちらにとってもやり甲斐があり、とても楽しく、学ぶ事も多く、非常に有難いご依頼と感じます。

今まで妥協をしていただいた分、理想に近い商品に仕上げなければという思いは強かったのですが、イメージデザインをそのまま平面の凹凸のみで表現出来るのか?等、悩みながらも極力デザインを保ちつつ、凹凸で表現出来るギリギリのところをご相談させていただきながら、版下デザインが仕上がりました。

ここから制作に入ったのですが、版下デザインからのイメージ画像は作成出来ても、実際「型」が出来た時に、細部に渡り細かい部分が仕上がるかどうかは、作ってみないとわからないというのが実のところです。
あとは工場の技術者を信じて待つのみ・・・・。版下デザイン確定から約1ヶ月後、ついに型が完成し、試し打ちの型が工場から送られてきました。

「型」に鉛で試し打ちしたものでチェックをします。
本番では金属(真鍮)に型押をして、抜型で成型から仕上げをします。

思わず息を潜めてチェックをします。お客様の理想に近い形に寄り添うことができてくるかどうか。いままでの過程が、ふと頭をよぎります。
立体感のある、周辺の細かい凹凸も潰れる事なく再現されており、大満足の仕上がりでした!!
嬉しくなり、直ぐにお客様に連絡させていただきました。

「型」の仕上がりに問題がなかったため、いよいよマーク部分の制作から本体メダルへ加工過程へ入ります。
通常のセミオーダーメダルV-VOM-10は、アクリル部分のレーザー彫刻加工かフルカラー印刷加工のみのため、版下データ確定後週間で仕上がりますが、別注マークがありますので、約1か月間の「型」の制作も含めますと、版下デザイン確定後約1か月半〜
2か月で完成品の仕上がりとなります。

さて、念願の日がやってきました。
工場から完成品が届き、ワクワクしながら商品チェックのための開封です。

オリジナル ・セミオーダー メダル製作工程

素晴らしいイメージ以上の仕上がりで本当に感動しました。

最後に・・・

今回は、同時に次年度分のオリジナルデザインマーク部分の制作もいただきましてので、来年からは本体メダルアクリル部分のレーザー彫刻加工のみの制作日数で同等の商品が仕上がります。
初回の製作時は時間を要しますが、同時に次回分など制作をされますと単価面もおまとめ価格となりますし、ご使用計画等ご依頼の際にお伝えいただければいろいろなご提案が出来るかと思います。
また、「型」は工場にて保管しておきますので、次年度よりは「型」製作の過程や型代は省かれます。

弊社はネットショップですので、お客様と対面する機会がなく、メールと電話のみのやり取りとなる事がほとんどです。
しかしながら、贈る側のお気持ちは私共にも十分伝わりますので、もしも「何からすれば?」「何を伝えればよいのか?」とお悩みの場合は、お気軽に贈る方へのお気持ちや、制作への意欲を私共にお話していただければと思います。可能な限り弊社としましてもお応えし、実現へ向けてのお手伝いが出来ればと思っています。

最後に今回制作をさせていただき、お写真掲載などのご理解・ご協力をいただきました「B-R サーティワンアイスクリーム株式会社様」誠にありがとうございます。心より御礼申し上げます。

営業・制作部

タイトルとURLをコピーしました