ガラスで作られた「クリスタルトロフィー」は、ほかのトロフィーには無い高級感が漂います。表彰の際にクリスタルトロフィーを用いれば、より一層華やかさが増すでしょう。そんなクリスタルトロフィーには、その素材の特徴を活かした加工方法があります。今回は、そんなクリスタルトロフィーの加工方法についてご紹介していきましょう。
クリスタルトロフィーとは？
クリスタルトロフィーと聞くと「水晶」をイメージする方も多くいるのですが、実際には水晶では作られていないので注意しましょう。
一般的にクリスタルトロフィーは、「光学ガラス」という特殊なガラスを用いて作られています。
「ソーダガラス」という窓ガラスに用いられるようなガラスは、光学ガラスよりも透明度が低く、輝き方にも違いがあります。
そんな従来のガラスと比較すると光学ガラスは透明度が非常に高いことから、プリズム材料として使われていたり、カメラのレンズに使われていたりとさまざまな分野で活用されています。
ちなみに、日本の伝統工芸品である「江戸切子」に使われているのも「光学ガラス」です。光学ガラスは従来のガラスにはない上品な華やかさ、高級感があるため、トロフィーの素材としてもぴったりだと言えます。また、この光学ガラスを用いたクリスタルトロフィーはガラス彫刻の加工が施しやすく、名入れが自由にできることから人気の商品になっています。
クリスタルトロフィーの加工方法について
クリスタルトロフィーの加工方法について、代表的な2つの方法をご紹介していきます。
2D・3Dレーザー彫刻加工
クリスタルトロフィーの表面部分を傷つけることなく、ガラス内部にデザインやイラスト、写真を加工していく方法です。レーザー加工機による特殊なレーザーを照射していくことで、ガラス内部が白く削られていき、希望のデザインや写真を細部までしっかりと表現します。
ガラス内部に加工されるため、宙に浮かんでいるような幻想的な仕上がりになります。デザイン・写真の部分は白く刻まれるためモノクロ加工の表現になり、お洒落でスタイリッシュな印象になるでしょう。
クリスタルトロフィーの加工方法の中でも一番よく知られている加工で、「どのようなデザインのトロフィーにすれば良いか分からない…」という際におすすめです。
UVカラー印刷加工
カラー印刷を直接クリスタルトロフィーの表面に施すことで、透明感を上手く活かしつつ色鮮やかに発色させることができる加工方法です。紫外線を照射することで固まる専用インクを用いて、しっかりとした発色に仕上げていきます。
高度な技術によって微妙な色の違いをつけることができ、トロフィーに色のグラデーションを施すことやイラスト・ロゴ・写真などの複雑になりがちな色表現も可能になります。
「シアン（C）」「マゼンダ（M）」「イエロー（Y）」「ブラック（B）」の4色を使って、ほぼすべての色味を表現することができます。「会社のカラーが決まっている」「式典に合う色合いにしたい」といった色の表現にこだわりをもちたい時には、こちらの加工方法がおすすめです。
おわりに
今回は、クリスタルトロフィーの加工方法についてご紹介しました。高級感漂うクリスタルトロフィーは、「水晶で作られている」と思われていることも多いのですが、実際には「光学ガラス」という特殊ガラスを用いて作られています。
またクリスタルトロフィーの加工方法として代表的なものには、「2D・3Dレーザー彫刻加工」「UVカラー印刷加工」が挙げられます。
どちらもクリスタルトロフィー特有の「ガラスの良さ」を活かした加工方法であるため、美しいトロフィーを作ることができるでしょう。
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